
顔汗ではなく、“頭部からとめどなく滴り落ちる頭汗”に悩まれていませんか?
実は、このひどい頭汗に悩んでいる日本人は男女問わず少なくないです。
特に、夏場の暑い日は最悪で、ちょっと外出したり、体を動かしたりしただけで髪も顔もすぐデロデロ状態になってしまうので、かなり鬱陶しく感じます。
汗をサッパリしようとしてシャワーをしても、しばらくするとまたジワジワと頭部から汗が滴り落ちてくるので、まったくサッパリ感がなくなります。(サッパリするのはシャワー直後だけ)
特に暑いわけではない春や秋、人によっては寒い冬場でも、なぜか自分一人だけ頭からポタポタ汗が止まらない・・・と常にタオルを手放せずに苦しんでいるという人も結構います。
index
色んな対策をしてもひどい頭汗はなかなか止まらない

こういった、頭汗に悩んでいる人の多くは、脇の下や首の後ろなどのリンパ節を冷やしたり、水分を控えるようにしたり、帽子やタオルなどで厚さ対策をしたり、運動習慣を取り入れたり・・・と人それぞれ色んな対策をしてみるものの、なかなか解決できません。
「これって、もしかして糖尿病?若年性更年期障害?」と病気を疑って病院に行っても、医師からはあっさりと「違います」と否定されたりもするので、「じゃあ、この頭汗って一体どうしたらいいの?!」と困ってしまいます。
そこで今回はひどい頭汗に悩む人向けに、その原因や解消法についてわかりやすく解説します。
少しでも頭汗が止められたら、ストレスが軽減して仕事や勉強にも集中しやすくなります。
清潔感も当然アップするので、「この解消法はまだ試してみてなかったかも」「これは効きそう」と感じたものがあれば、すぐに実践してみましょう!
頭汗がひどい!その原因とは

一般的に汗をかきやすい人は“多汗症”に当てはまる可能性が高いです。多汗症は運動直後や暑い日など、生理的に汗をかく状況以外でも異常な量の汗をかいてしまう状態をいいます。
この多汗症は、「全身性多汗症」と「局所性多汗症」に分類されます。
全身性多汗症は、背中や足、腹部など満遍なく全身から多量の汗をかくのに対して、局所性多汗症は手の平や足の裏、脇の下、頭部などある特定の部分から多量の汗が出ます。
ひどい頭汗に悩む人は、「局所性多汗症」に当てはまる可能性が高いですが、この局所性多汗症の原因は現在の医療でも明らかになっていない部分が多くなっています。
主な原因としては、自律神経の乱れや遺伝的な要素、体質、生活習慣などが挙げられますが、原因をはっきりと特定することが難しいため、人それぞれいくつかの予防策や解消法を試してみるしかありません。
ストレスや精神的な要因の可能性もあるため、「頭汗がひどい・・・どうしよう」「また頭汗が出てきたらどうしよう・・・」「なんで自分だけが・・・」とネガティブな感情になってしまうと、余計に頭汗が悪化してしまう可能性があるので、頭汗がひどい時でも、できるだけ冷静に対処することが大切です。
ひどい頭汗を止める予防法/解消法は主に6つ
ひどい頭汗を止める予防法や解消法は主に6つ存在するので、順番にわかりやすく解説します。
「この解消法はまだ試してなかった」「これは自分に効くかも」と感じたものがあれば、すぐに実践してみましょう!
頭汗予防法/解消法1.汗に有効なツボを押す
ひどい頭汗の解消法として一番カンタンなのが、ツボ押しです。
絶対に頭汗がすぐにピタッと止まる!というわけではありませんが、なにも必要なくいつでもどこでも実践できるので、知識として知っておいて損はありません。
次に頭汗が止まらなくなった時に一度試してみましょう。
頭汗に有効なツボを3つ紹介します。
頭汗に有効なツボ①後谿(こけい)

感情線のスタート位置にあるツボで、押してみると少しコリっとしているのがわかります。
後谿(こけい)のツボはカラダの熱の抑制に効果があると言われているので発汗に有効です。
また、緊張で頭汗が止まらない時にも有効です。
頭汗に有効なツボ②陰げき(いんげき)

手の平を上に向けたときに、小指側の付け根から1~2cmひじ側に移動した場所にあるツボです。
陰げき(いんげき)も他のツボと同様に、体の余分な熱の除去に有効です。
頭汗に有効なツボ③合谷(ごうこく)

人差し指と親指の骨が合流するポイントのやや上にあるくぼみのツボです。
合谷(ごうこく)は、頭痛や目の違和感などカラダの様々な違和感に効くとされている万能のツボなので頭汗にも期待ができます。
- 知ってさえいればいつでもどこでもすぐにできる
- 人にバレずにできる
- 効果や即効性が人によって異なる
頭汗予防法/解消法2.リンパ節を冷やす

2つ目の方法は、リンパ節を冷やして体温を低下させる方法です。
冷たいペットボトルやタオルなどを身体に当てることで、体温が低下して発汗の抑制につながります。
「そんな方法で頭汗が引いたら苦労しません!」と思う方もいるかもしれませんが、意外と知られていない重要なポイントがあります。
それは“体の5カ所のリンパ節を集中して冷やすこと”です。
- 首の後ろ
- 左鎖骨の下
- 脇の下
- 太ももの付け根
- ひざの裏

この5カ所を優先して冷ますことで、より効率的に体温を下げられるので、ただ適当に顔を冷やしたりするよりも早く発汗を抑えることができます。
- 冷たいものさえあればカンタンにできる
- 効率的に発汗を抑制できても、ある程度の時間はかかる
頭汗予防法/解消法3.半側発汗を利用する

京都の舞妓さんは、真夏でも暑い着物を着て、分厚い化粧をしているのにあまり汗をかいている姿を見たことがないと思いませんか?
あれは、半側発汗といって上半身(わきの下)をベルトや帯でギュッと締めることによって汗を抑えるという人間の反射現象を利用しています。
効果は人によりけりですが、実際に汗止め帯や汗止めバンドなどが販売されていたりするので、使ったことが無い人は自分に効果があるか試してみても良いかもしれません。
- 3秒で簡単に取り付けられる
- 一度取り付けたら特に気にならない
- 薄着の場合は帯やベルトの着用がわかる
- 効果の大小は人によって異なる
頭汗予防法/解消法4.漢方薬でバランスを整える

漢方薬で頭汗を予防・解消する方法もあります。
漢方薬は様々な体調を正常化する効果に期待できるので、漢方専門の薬剤師に相談してみると自分にあったものを処方してもらえます。
頭汗向けの漢方薬として、代表的なものには、防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)、桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)、柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)などがあります。

- 頭汗以外の症状にも期待できる
- ある程度の費用がかかる
- 効果の大小は人によって異なる
頭汗予防法/解消法5.心身療法で気持ちを整える

頭汗の原因として、ストレスや自律神経も考えられるため、診療内科や精神科でのカウンセリングや自律訓練などで不安や恐怖、ストレスを緩和させることも有効です。
- 医師や専門医に相談ができる
- ある程度の費用がかかる
- 効果の大小は人によって異なる
頭汗予防法/解消法6.頭汗の制汗剤で汗を抑える

頭汗の対策としていくつか紹介しましたが、最も手っ取り早いのは頭汗用の制汗スプレーを使うことです。
体や脇汗用の制汗スプレーやデオドラント系の商品はたくさんありますが、頭に直接吹き付けられる制汗剤はあまり種類がありません。
頭汗用の制汗剤として有名なのはトリムクールで、医薬部外品で医学誌にも掲載されている商品です。

頭や顔に直接シュシュっと吹き付けることができるスプレータイプで、吹き付けたあとはベタベタせずサラッとしています。
吹き付けた後は大体約5~10時間も持続するので、朝外出する前にシュシュっと吹き付けておけば、日中の頭汗の抑制に期待できます。(持ち歩いて日中に使ってもOK)
実際に使ってみて「これ、全く効果ないな」と感じた場合は、90日間は全額返金してくれる保証制度が公式のサイトだけにあるので、頭汗をどうにかしたいと悩んでいる人は一度試してみると良いかもしれません。
- 直接頭に吹き付けられるのでカンタン
- 効果が持続するので事前に使うことができる
- ある程度の費用がかかる
ひどい頭汗を止める方法まとめ
今回は、ひどい頭汗の原因や予防法・解消法について解説しました。
頭汗が止まらないと、恥ずかしい思いをしたり、イライラしたり、物事に集中できなくなったりしますが、頭汗が少しでも治まると想像以上にスッキリするので、まだ試したことがない予防法や解消法を見つけた人は諦めずに実践してみましょう!